泌尿器科手術の“いま”を、患者さまとご家族へ ──
虎ノ門で泌尿器外科医として勤務する現役医師が、
実際に患者さまへお渡ししている手術説明資料を公開しています。
「家族に説明したい」
「忘れてしまった部分を確認したい」
そうした声にお応えし、豊富な経験をもとにエビデンスに基づく正確でわかりやすい情報をまとめました。(個別診断の代替ではありません)
少しでも安心につながるように、治療選択における信頼できるガイドとなることを目指しています。
泌尿器科手術とは
泌尿器科は尿路(尿の通り道)と男性生殖器(精巣や前立腺)を扱う診療科です。
様々な疾患が対象となりますが、その中で「がん」を中心とした悪性腫瘍、副腎や前立腺などに発生しやすい良性腫瘍や、尿路結石に対する手術を泌尿器外科医として日々診療しています。


PROFILE

- 虎ノ門病院勤務虎ノ門病院勤務
- 泌尿器外科医
- 東京医科歯科大学卒 医師20年目
HPの説明書を閲覧するに当たっての注意点
手術治療含めて医療内容は日進月歩で、様々な術式が開発されては学会発表や論文にされ絶えず報告されています。
今回の説明文書に治療成績や合併症報告は2024年の段階での主要な論文を参考にして記載しています。
また、その時点において成績や合併症報告は普遍的なものではなく、参考にする論文の内容によっても変動します。
その後の新たな知見や報告内容をその都度アップデートすることが難しいため、誤解を生むような説明内容にはしていないつもりですが、患者さんが受けられる病院とその医師からの説明内容と齟齬が生じる可能性がありえることをご了承ください。
説明内容の不備やご意見ございましたらご連絡いただけますと幸いです。
MENU
臓器別 術式
対象となる臓器は尿路と男性生殖器です。
尿路は尿の通り道です。尿は腎臓から作られ、尿管、膀胱、尿道を通り体外に排出されます。
男性生殖器は精巣と前立腺があります。他には、副腎や後腹膜領域も対象となります。

アプローチ別 術式
歴史的には、泌尿器科領域では他の外科領域より早く腹腔鏡手術を導入発展してきました。
近年では腹腔鏡手術の進化したロボット支援手術が標準的に行われるようになりました。
泌尿器外科手術は、「開腹手術」、「経尿道的手術(♰)」、と「腹腔鏡手術」に加えて
「ロボット支援手術」までアプローチの方法が多いことが特徴です。
♰ 尿道の出口から内視鏡を挿入する手術でエンドウロロジーと呼ばれます。

疾患別 術式
「がん」疾患の中でも、前立腺癌、膀胱癌、腎癌、腎盂尿管癌、精巣腫瘍はもちろんですが、後腹膜腫瘍、副腎癌、尿道癌などの希少な疾患に対する手術も行っています。
また、前立腺肥大症、副腎ホルモン産生腫瘍や尿路結石に対して多くの症例数があります。
