尿管
尿管は腎臓でつくられた尿を膀胱まで流す臓器です。腎臓は左右にあるため尿管も左右にあります。長さ30cm前後、尿の通る内径は3-4mmの細長い臓器です。尿管に対する手術は「がん」を含めた腫瘍に対する手術、尿路にできる結石に対する手術、尿管の途中で尿の流れが悪い場合に行う手術などがあります。
尿管の「がん」に対する手術は大きさに関わらず、標準的には腎臓と尿管を全摘する腎尿管全摘徐術です。尿管「がん」の大きさや種類によっては、内視鏡で腫瘍を摘除する場合や膀胱に近い場合には腫瘍のある尿管だけを摘出して、残る上流の尿管と膀胱をつなぐ手術を行う(尿管膀胱新吻合)場合があります。腎尿管全摘の場合には開腹もしくは腹腔鏡、ロボット支援で行われます。
尿管結石に対する手術は尿道から内視鏡を挿入する経尿道的手術TULが一般的です。
腎臓から尿管へ流れが悪い場合には腎瘻造設術、尿管ステント留置術、狭い部分がある場合には腎と尿管をつなぎなおす、腎盂形成術、尿管と膀胱をつなぐ尿管膀胱新吻合を行う場合があります。
検査としては、腎盂(じんうがん)の診断に腎盂尿管鏡検査が行われます。