後腹膜の疾患と手術の種類
副腎、腎臓、尿管、膀胱、前立腺はすべて腹部の内臓になりますが、場所が後腹膜と呼ばれる領域にあります。そのため後腹膜の他の疾患に対する手術も泌尿器科で行われます。
後腹膜に発生する悪性腫瘍とくに肉腫とよばれる「がん」があります。頻度が高いものが脂肪肉腫です。腫瘍の部位だけではなく、周囲にある腎臓、尿管などを一緒に摘除することがあります。後腹膜は他の臓器のがんの転移する場所でもあります。
精巣がんは進行するとリンパ節に転移しますが、後腹膜リンパ節廓清(RPLND)という手術があります。
それぞれ開腹術や腹腔鏡手術が適応となります。
後腹膜の疾患で尿管が狭くなる場合には尿管ステント留置術、腎瘻造設術が行われます。
各手術の詳細については、下記ボタンからご覧ください。
監修者:阪口 和滋 医師
泌尿器がん・腹腔鏡手術・ロボット支援手術に豊富な経験を持ち、日々数多くの手術を執刀。
患者さんとご家族が安心して治療を選択できるよう、正確でわかりやすい情報提供を心がけています。